3月20日 相場情報

お客様各位

【3月20日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=150円95銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:39,110.76(+320.33)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:8875.0(-98)
 ②午後売:-

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.0585(-0.056)
 ④金:2156.3(-4.4)

※WTI原油先物($/bbl)
 ⑤83.47(+0.75)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1390円
 ②ロンドン午後:-
 ③N.Y.: 1400円

※ニューヨーク為替引値(円)
150.85-150.86(1.71円安-1.69円安)

【3月19日:昨日の状況】

※国内銅建値1390円 (3月19日より+40円)

《Q.P.》

※昨日は、国内銅建値が1,390円に上昇、恐らくJX社が発
表する日本国内銅建値としては過去最高値を更新したと思
います。
昨今の日経平均株価同様に歴史的な高値更新であります。
※銅の建値が瞬間的に上げると、銅スクラップ価格の価格
提示は難しく、それは銅スクラップの需要家である日本メ
ーカー各社が、購買価格の計算式に「月間平均(①)」を
使用していることも理由の一端であると考えています。

※今月のように月前半の価格が安く、中旬、急激に価格が
上昇した場合は、月前半の安値で月間平均値は薄められる
為、足下の急激な高値を反映しにくくなります。敢えてわ
かりやすくすると
前半1,350 後半1,390円 = 平均1,370円
※今日の瞬間の銅価格は1,390円であるに、メーカー買値
は1,370円ということになる。

※中国向けの輸出取引をしていて、最近特に日本と中国の
差を感じるのは、Q.P.=Quotation period つまり「値決め
時期」の違いです。中国メーカーとの契約ではQPをスポッ
ト(②)とすることが多く、瞬間的な高値が出ればその高
値をそのまま反映し、銅スクラップを高値で契約すること
がし易い。
(【重要】誤解がないようお願いします。相場が下げ局面
では、月間平均(①)をQPにすると、逆に月内は高値が
残るので、どちらもどちら。どちらが良いというわけでは
ありません)

※銅スクラップが日本から中国に流出することには幾つか
の原因がありますが、このQPの違いも一つの原因である
と考えています。

※ ビジネス全般の話をすると一般的に「買手市場」で、商
品を買う側の立場が強いです(お客様は神様です)が、金
属スクラップのビジネスは所謂「売り手市場」で、商品を
持っている側の立場が強いという特殊な商取引です。

※銅スクラップの現物を持っている問屋が、相場上昇局面
で商品を売り易いよう、日本メーカーがQ.P.を①月間平均
だけでなく②スポットも採用してくれればなぁ〜という話
です。勿論、良いとこ取りは出来ないのてすが、スポット
の採用“も”あっても良いか?中国メーカー対策として。

補足:
繰り返しますが、月間平均とスポットでスポットが良いと
言っているわけではありません。
但し月間平均よりスポットの方がスピード感がある=瞬間
勝負であることは間違いありません。 スピードの速さは、
a現代の取引にマッチしているし、かつ、
b中国人のスピード感にもマッチしている。
逆に、月間平均を使いましょう!というのは、随分とのん
びりした感じがします。月が終わる迄単価が確定しないわ
けですから。

※雑線(ヤード持込):【3月19日現在】
【1】ワイヤーハーネス:520円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):500円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):430円前後
【4】雑線B :330-360円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】

以上